2025年10月中旬～11月 ケベック州の気候と服装ガイド

10月中旬から11月初旬にかけてのケベック州は、鮮やかな紅葉の季節が終わりを告げ、静かな冬の訪れを感じさせる移行期です。気温がぐっと下がり、時には初雪が舞うことも。この時期の旅行を快適に楽しむための気候と服装の情報をお届けします。

全体の気候と服装のポイント

この時期は、日中の気温が5℃前後、朝晩は氷点下まで冷え込む日が増えてきます。本格的な冬の服装が必要です。

• アウター: 風を通さない厚手のコート、ダウンジャケットが必須です。
• インナー: セーターやフリースなど、暖かい素材のものを重ね着しましょう。
• 小物: 手袋、マフラー、ニット帽などの防寒具は必ずご用意ください。
• 靴: 防水性があり、滑りにくい冬用のブーツが安心です。

散策の楽しみ方・ポイント

この時期の散策を最大限に楽しむためのポイントです。

• 服装：朝晩は氷点下になることも。レイヤー（重ね着）と、風を通さないアウターは必須です。
• 持ち物：散策中には水筒、軽食があると便利です。野鳥などを観察するために双眼鏡を持参するのも良いでしょう。そして、美しい風景を記録するためのカメラも忘れずに。
• 地元の味覚：近隣の農家直売所や市場で、この時期ならではのシードル、メープル製品、チーズなどを購入し、散策の合間に味わうのも格別です。
• 時間配分（例）：
  • 移動・準備：1時間
  • 散策・写真撮影：2時間
  • 休憩・軽食・展望台でのんびり：1時間

各地域の見どころと楽しみ方

ローレンシャン高原 & イースタンタウンシップス

10月中旬には紅葉のピークは過ぎていますが、場所によってはまだカラマツの黄金色やカシワの赤茶色の葉が楽しめます。観光客が少なくなるこの時期は、静かで落ち着いた雰囲気を満喫できます。

• 屋外アクティビティ: 静かな湖畔での散策や、まだ葉が残る木々を探すハイキングもオススメです。寒さ対策を万全にして、冬の始まりの澄んだ空気を感じるドライブは格別です。
• グルメ: サン・ソヴール村やマゴグといった街には、地元の食材を活かした温かい料理を提供するビストロやカフェが点在します。冷えた体を温めるオニオングラタンスープなどは、この時期にぴったりの一品です。

ケベックシティ

10月下旬になると、街はクリスマスの飾り付けの準備を始め、冬のムードが高まります。石畳の道は冷え込みますので、足元から暖かくする服装が重要です。紅葉の見頃（例年9月下旬〜10月中旬）のピークは過ぎていますが、郊外ではまだ美しい景色に出会える可能性があります。

• 屋外の楽しみ: 城壁の上を歩いたり、プチ・シャンプラン地区の可愛らしいお店を覗いたりするだけでも楽しめます。クリスマスマーケットの準備風景を眺めるのもこの時期ならでは。
• 屋内の楽しみ: ケベック国立美術館や文明博物館で、ケベックの芸術や歴史に触れるのはいかがでしょうか。家族連れには、水族館も人気です。
• グルメ: 旧市街には本格的なフランス料理店が数多くあります。暖かい店内で、伝統的なケベック料理やフランス料理に舌鼓を打つのも素敵な時間です。
• 郊外の紅葉スポット（晩秋）:
  • ジャック・カルティエ国立公園: 市内から車で約30分。U字型の渓谷と川が織りなす絶景が楽しめます。初心者向けの散策路もあります。
  • モンモランシー滝公園: 市内から車で約15分。ナイアガラより高い滝と紅葉のコントラストが楽しめます。ゴンドラや吊り橋からの眺めも絶景です。
  • グラン・ジャルダン国立公園: 市内から車で約90分。隕石クレーターの独特な地形で、他とは違う晩秋の風景が広がります。

モントリオール

都市部であるモントリオールも寒さは本格化します。人々は全長32kmにも及ぶ地下街（RESO）を活用し始めます。屋外の観光と、暖かい屋内でのアクティビティをうまく組み合わせるのがオススメです。

• 屋外の楽しみ: モン・ロワイヤル公園の頂上から、冬の始まりの街並みを一望できます。旧市街の歴史的な建物を眺めながらの散策も良いでしょう。
• 屋内の楽しみ: 家族連れには、オリンピック公園跡地にある「スペース・フォー・ライフ」（バイオドーム、プラネタリウム、昆虫館）がとくにオススメです。モントリオール美術館でアート鑑賞も楽しめます。
• グルメ: ジャン・タロン市場やアットウォーター市場では、地元のチーズやパン、惣菜などを味わえます。プラトー地区にはおしゃれなカフェやビストロが集まっており、美味しいブランチやディナーを楽しめます。
• お買い物・デザインスポット:
  • Boutique Unicorn: 地元デザイナーの洋服やアクセサリーが揃う、洗練されたセレクトショップ。
  • Espace Pépin: アート、雑貨、インテリアなど、モントリオールらしい感性が光るアイテムが見つかります。
  • Marché Bonsecours: 歴史的な建物内で、ケベックのクラフトやジュエリー、アートギャラリー巡りが楽しめます。
  • Station Service: ファッション好きにオススメの、ローカルブランドを中心としたセレクトショップです。
• 休憩・リラックススポット:
  • Crew Collective & Café: 元銀行を改装した壮麗なカフェ。高い天井と静かな空間で、休憩やPC作業に最適です。
  • Bota Bota, spa-sur-l’eau: 旧港に浮かぶ船上スパ。セントローレンス川を眺めながらリラックスできるユニークな体験ができます。
  • Mount Royal Park: 街の喧騒から離れて深呼吸。展望台近くのベンチや芝生で30分ほどの休憩に最適です。